推しの活躍
によって自分だけが止まっている感じを明確に意識した
婚活パーティーに参加した。窓際の席だった。始まるまで、夜だけどまだまだ明るいビル群を眺めていた。
カップル成立した。
成立しなかった人たちがおめでとう!と言ってくれた。知らない人だ。
何番の人?と聞かれ、番号を答えると、
「???」
彼女たちの印象に残らなかったらしい。
成立した人と外で話した。
翌日、マッチングアプリで知り合った別の人と会った。
顔は好みな方だが、あまり手応えがなかった。
その日の夜、連絡は返してくれたが、どうも今後まで続かなそうだ。
そして婚活パーティーの人も連絡をくれたが、既読をつけていない。
外で話したときに、お互いの条件が合わないことがわかったのだ。
しかし「追々考えましょう」と言ってくれた。
私は追々考える気はない。
机を運んでいる。
いつまで机を運ぶんだろうとふと思う。
推しにおめでたいニュースがあった。
同じ時間を過ごしても、みんな私を置いていく。
私だけが取り残される気分。
今の生活に不安はない。
一人で死にたくない。